上山道郎『ツマヌダ格闘街(ファイトタウン)』
少年画報社
既刊単行本全部買った。
登場流儀、門派は架空だが、動きは実在の武術をモデルにしているのかなと感じた。武術メディアに発表されているような解説の援用が目立ったからだ(Fight 3「誰かに引っ張られるようなイメージで手を出し…」、Fight 22「頭のてっぺんを糸でつり下げられてるイメージで」等)。
物語では、どうしても対戦や武術解説の描写に目を奪われがちだが、中心となる話として、現代に生きる青年が、「昔と変わらない」伝統武術と出会ってどのように「変わっていく」かをていねいに描いており好感が持てる。町おこしにストリートファイトを採用、という設定もユニークだ。
最初は、1巻の表紙のメイドと帯のキャッチコピーに誘われて単行本を買い始めた。Fight 1で、主人公のミツルが《ぼくなんかにも「やればできる」っていってくれる人がいて…その人に教わったことを…まだやりきっていないんです》と話す姿にメイドのドラエさんが顔を輝かせる場面があり、不信感が募りやすい時代のせいか、彼の信頼する姿にちょっと泣けたので2巻以降も思わず買ってしまった。
ツマヌダの登録ストリートファイターは男ばかりなのだが、女の子達も結構アクションを披露してくれる。元気な女の子が好きな人は買って損はないだろう。
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